号泣する準備はできていた

号泣する準備はできていた (新潮文庫)
江國 香織
新潮社
売り上げランキング: 90541


P106
郷愁:1 他郷にあって故郷を懐かしく思う気持ち。ノスタルジア。「故国への―を覚える」「―にかられる」
    2 過去のものや遠い昔などにひかれる気持ち。「古き良き時代への―」
P107
傲然:おごり高ぶって尊大に振る舞うさま。「―と構える」「―たる態度で人を見下す」
P108
思慕:思いしたうこと。恋しく思うこと。「―の念をいだく」「亡き母を―する」
P119
窶した(やつ):1 目立たないように姿を変える。また、みすぼらしい姿にする。「身を―・す」
          2 やせるほど思い込む。顔形が変わるほど、一つのことに夢中になる。「恋に身を―・す」
          3 出家する。
P124
訝った(訝る):1 疑わしく思う。怪しく思う。「不審な挙動を―・る」「機械がたてる異音を―・る」
          2 はっきりしないので気がかりである。心もとなく思う。「目標の達成を―・る」
P126
茶花(ちゃばな):茶室の床(とこ)に生ける花。季節に応じた花を投げ入れの方法で生ける。
P133
丹前:防寒のための部屋着の一種。厚く綿を入れた広袖(ひろそで)の着物。丹前風呂に通う客の風俗からこの名が出た。京坂に起こり、江戸の「どてら」に似る。
P164
愁嘆場:芝居で、登場人物が嘆き悲しむ所作のある場面。転じて、実生活上の悲劇的な局面にもいう。愁嘆。「―を演じる」
P179
拘泥(こうでい):こだわること。必要以上に気にすること。「勝ち負けに―する」




「私の心臓はあのとき一部分はっきり死んだと思う。さびしさのあまりねじ切れて。」